まさか自分が熊肉をさばく日がくるとは・・・。
こどもの頃から肉が好きではなかった私。普段の料理にもあまり肉は使いません。
そんな私が、熊の生肉を下処理から料理し、おいしいと食べる日がくるなんて人生わからないものです。
生肉の写真があるので苦手な方はここから先は見ない方がいいかも。
田んぼを仲介してくれた方から、
「鹿肉があるからどう?」と連絡が来て、鹿肉は好きなので喜んで取りにいったら、
まさかの熊肉だった(笑)
これも何かのご縁だろうと、頂いてきて調理してみました。
熊肉の下処理
これがいただいてきた生肉。
熊の毛が残ってますね~
昔の私なら「ひぇ~!!!!気持ち悪い、もう無理」とこれだけでギブアップしていたでしょう。
なぜか、今は「命あるものをいただいているのだからこれが現実」と受け入れられます。
教えてもらった方法で下処理をしてみました。
①赤身と脂の部分を分ける
筋の部分と赤身を分けるのにひと苦労。
筋の部分の薄い膜はどうしても取ることができずつけたまま調理することにしました。
切り分けました。赤身は大体750グラム
半分以上が脂でした。
熊油は切り傷やあかぎれなど効くそうなので煮詰めて熊脂バームをつくってみようと思います。
②赤身を適当な大きさに切り下茹でする
写真を撮り忘れてしまいましたが、鍋に肉と、生姜、桑の木の枝、水を入れて煮ます。
猟師さんの話だと桑の木の枝をいれると臭みが取れるそうです。
沸騰してから10分ほど茹でて、ゆで汁を捨てます。
↓煮た後の桑の木の枝↓
ネットで熊肉のことを調べると、熊肉は獣臭がすごくて家の中で煮たら大変なことになるという記事が多く見受けられるのですが、そんな事はなかったです。
たしかに牛とも、豚とも、鶏とも違う匂いはしましたが、耐え難い匂いではなかったですね。
猟師さんの血抜きの仕方が上手だったのかな?
③圧力なべで煮込む
下茹でした肉と生姜、桑の枝を圧力なべで20分~30分煮ます。
(また写真とりわすれました)
煮たお肉は柔らかくなっているものの、口の中でほろほろとろける感じまでにはなりません。
煮汁は別の料理で使うのでとっておきます。
これで下処理は完了。
何も味をつけてない状態で一口たべてみたら、以外にもクセの無い味で驚きました。
あれっ?意外!!
獣クサイ味を想像してたのにこんなにクセがないなんてビックリ!
熊、イケるかも
熊の大和煮レシピ
大和煮とは、しぐれ煮みたいなもの。獣を甘辛く煮込むのが大和煮。はまぐりを煮込むのがしぐれ煮です。
これ、初めてつくったけど大成功だったんです!
最初は熊シチューにしようと考えていたけれど、肉の噛み応えがハンパないので子どもは食べないだろうなと・・・。そこで、肉を繊維に沿って割いて食べやすくしたら食べるかも?と作ってみることに。
手で割こうと思えば割けるけど、肉質がしっかりしてたり薄い筋膜があって時間がかかりそうだったので、包丁で繊維に沿って薄く切り、酒、みりん、しょうゆ、で煮込みます。
思い付きで作った料理なので分量を全く量らず目分量でつくってしまったが悔やまれるくらい美味しくできました。
(材料)
・下処理した熊肉・・・750グラム(下処理前の肉の量)
・下処理でつかった生姜
・酒
・みりん
・しょうゆ
・天日塩
(手順)
①下処理した熊肉を繊維に沿って割くか包丁で細かくする
②生姜を細かく刻む
③鍋にお肉と少しの水、お酒をいれて軽く煮る
④みりんをいれて甘みをつける
⑤しょうゆを加える
⑥天日塩で味を調える
⑦煮汁がなくなるまで煮込む
味をみながら少しづつ調節してみてください。
ポイントは天日塩。
天日塩をつかうとどんな料理でも美味しくなる気がします
ダンナも子どもも大絶賛!
ごはんのおともにモリモリ食べてくれます。
こどもは相当気に入ってくれたようで、学校の日記に「美味しいクマ肉をたべました」って書いてくれました。
熊出汁鍋レシピ
圧力なべで煮た時にでる汁にはおいしい出汁がでているはず。もったいないから捨てずに使います。
熊肉はぜんぶ大和煮にしてしまったので出汁だけの熊出汁鍋レシピ。
(材料)
・圧力なべで出た煮汁 200ccくらい
・水 100ccくらい
・ごぼう 1/2本
・だいこん 1/2ポン
・玉ねぎ 1個
・えのき 1/2袋
・しめじ 1/2袋
・生姜
・豆腐(水切りしたものが味が染みやすい)1丁
・酒 50ccくらい
・みりん 50ccくらい
・しょうゆ 大さじ2くらい
・みそ 大さじ3~
・天日塩 適量
(手順)
①ごぼう、大根は乱切りにしごぼうは水にさらして灰汁をとる。玉ねぎはくし切り。えのきとしめじは石づきをとり、えのきは食べやすい大きさに割く
②鍋に、煮汁と水、塩、酒、ごぼう、大根、生姜をいれて煮る
③大根に火が通ったら玉ねぎ、えのき、しめじを加える
④しんなりしてきたらみりん、しょうゆを加える
⑤味噌を加えて味をみて、天日塩で味を調える
⑥豆腐を入れてすこし煮込み、火を止めて豆腐に味をしみこませる
またまた写真とりわすれました。
とにかく熊肉は初めてなもので、試行錯誤しながら作っていて写真をとるのを忘れてしまう・・・
そして、主婦歴20年近くなると目分量で料理が出来るようになるんです。
若かりし頃はレシピがないとまともな料理が出来なかった自分が懐かしい。
まとめ
いかがでしょう?
クマ肉を初めて手にした主婦でもなんとか美味しい料理をつくることができました!
熊肉はジビエの中でも滅多に見ることが出来ない貴重なお肉。
意外にもクセは無く調理次第で美味しく食べられることがわかりました。
このブログを見ている人はきっと熊肉を調理しようとしている人ですよね。
参考になれば嬉しいです♪
おいしい熊肉料理ができますように
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