無事、出穂が確認でき、あとは収穫を待つだけ。
と思っていた矢先、田んぼに水がなくなる事件が発生。
水がなくなる事件
それは8月上旬
水の取水口は常に開けていてるのに「なんで?」と思いながら取水口に行くと、水路に水が全くながれてきていない!!
水路の上流で草がつまって流れてきていないかもと、水路を辿っていくと原因がすぐに判明。
なんと、水を独り占めしている田んぼが!
この水路は私たちの他に、もう一家族が利用しています。
その方の田んぼへ水が全部入るように、土嚢袋で堰き止められていたんです。
これはさすがにないよなぁーと下流へも水がながれるように、土嚢袋を少しずらしておきました。
夕方見に行くと、土嚢袋が元の位置へ。また堰き止められていました。
確信犯で水を独り占めしているんだと分かったので、もう直接話しをして解決するしかないと連絡をとると、
「今、県外にいて状況がわからないんです。もしかしたらお義母さんが何かしているかもしれない」
と、お義母さんに連絡をしてくれました。
犯人はお義母さんでした。
お義母さん曰く、水路の上流で草が生い茂っていてここまで水がこない、明日そこの草刈りに行く。そしたら水が流れてくる。と。
いやいや、水、あなたの田んぼのところまで流れてきてますよね?
と強く言いたいのを我慢して、翌日一緒に草刈りにでかけました。
これで納得されたようで、土嚢袋を移動してくれて、無事に水が戻ってきました♪
これから先も想像できない色々なことが起こるんだろうなぁ
水を止める
9月上旬
稲刈りに備えて水を止めました。
水はけの悪い田んぼは、早めに水切りして土を乾かしておかないと稲刈りのバインダーが入れないそうな。
稲刈りは10月上旬に予定していたので1か月前のタイミングで水切りとなりました。
下の写真は水を止めて一週間後
稲穂が黄金に色づいてきています。
まだ9月上旬だというのに、稲刈りが始まったとニュースで流れていました。
稲刈り開始
稲刈りをする前までに決めなければいけないことがありました。
はざかけする支柱をどうするか
今後も田んぼを続けるようなら買った方がいい。でも保管しておく場所がない。
お隣の休耕地が昔は田んぼだったようで、はぜかけの支柱が置いてある。
とりあえずダメもとで借りられるか聞いてみようと、お隣さんへ連絡をとると、
おばあちゃんが「古くて、重いけどそんなのでよければ使ってください」と快く貸してくれました。
「田んぼも借りてくれたらありがたいです」とも。
そんなこと言ってもらえてとっても嬉しい♪
でも、私たちド素人なんで今の田んぼで精一杯。
いずれは、田んぼの面積増やしていきたいな。
と、はざかけ支柱の問題も解決して、はざかけ用のブルーシートも買って、収穫したお米を入れておくコンバイン袋も買って。準備万端。
稲刈り一日目
まずは、端のもち米4列を手刈りで収穫。
刈るのはそこまで大変ではないけれど、刈った稲を束ねるのに時間がかかるんです。
稲刈りの経験は過去3回。束ねるコツがわかってきて、着実に早く束ねられるようになっている実感が(*^▽^*)
この日はこの4列を手刈りして終了。
残りは明日と、翌々週の2日間に分けて稲刈り予定。
稲刈り2日目
2日目はバインダーを借りてササニシキ、コシヒカリを刈り取りました。
やっぱり機械ってすごいです。
あっという間に稲が刈られてゆく。
天気も良く、どんどん進んでいく稲刈りは楽しかったぁ!
稲刈り3日目/脱穀
2回目の稲刈りから2週間後に残り半分、風さやかの稲刈りです。
なんで2週間も間が空いたかというと、二つの理由がありまして、
一つ目は旅行に行っていたから。
二つ目ははざ掛けする棒が足りなかったから。
2週間前にはざ掛けした稲はちょうどよい水分量になっており(16%台)、
この稲を脱穀し、空いたところへ新たな稲をはざ掛けしていきました。
ありがたいことに脱穀の機械も貸していただき、脱穀のお手伝いまでしてもらいました。
脱穀したもお米はもみ付でコンバイン袋9袋
重さは
コシヒカリ98.5㎏
ササニシキ69.5㎏
もち米 27.5㎏
合計 195.5㎏
たくさん収穫できて嬉しい!
この日は昼近くから雨が降ってきて、慌ただしい稲刈りとなりました。
脱穀2回目
雨降りがずっと続き、穂も乾かない、田んぼに水が溜まって引かないなど、タイミングがなかなか合わず、稲刈りから3週間後にやっと脱穀できました。
収穫量はもみ付でコンバイン袋7袋
風さやか 157㎏
苗代に植えたコシヒカリ 3㎏
合計 160㎏
前回と合わせて355.5㎏
たくさん実ってくれて本当に感謝!
お米とワラの保管場所に困る
無事、収穫も終わりひと段落。とホッとしている時間もなく、新たな問題が。
お米とワラどこに置いておくの?
我が家は十年前に家を建てました。
その時は自分たちが田んぼを始めることになるとは夢にも思ってないので、
一般的な戸建て住宅、冬でも暖かいよう南向きで太陽の光がたくさんとりこめるよう全室南向き、
家庭菜園ができるくらいの庭と駐車場、外物置、当時の自分たちの夢をふんだんに取り込んだ夢のマイホーム。
お米やワラ、農作業道具をしまえるようなところは全くないのです。
お米の保管は、なるべく日が当たらず涼しい場所が良いのに、そんなところどこにある?!
仕方なく、家の2階、階段ホールに置くことに。
ワラは外物置における分だけ持ってきて、あとは田んぼの畔に置きっぱなし。
さて、来年からどうしようか・・・悩みです。
籾摺り
お米はもみ付で保管することに(虫がわきにくいそうです)。
しかし、ここでも問題が!
コイン精米機で籾から玄米には精米ができないことを知りました💦
籾付→1分付・五分付・七分付・白米にすることはできても、籾付→玄米にすることができないんです。
お米は玄米でも食べたいし、どうしたものか。
思案していたら田んぼ以外でお世話になっている農園の方が籾摺り機をもっていることを知り、お借りして自分たちで籾摺りをすることが出来ました。
籾摺りをした後に、くず米などを選別する機械を通して玄米の出来上がり。
かかった費用は91㎏の籾摺りで2,400円でした。
お米が食べられる状態になるまでに、こんなに工程があるとは全く知らず、今まで以上に農家さんの大変さを知り頭が下がります。何事も ”知る” って大切。
ワラを使ってしめ縄と箒づくり
稲ってすごいんです!
お米をとったあとはワラになって、わら細工でいろんなものに形をかえ捨てるところがない!
昨年、しめ縄づくりを体験してたので、完全自家製しめ縄をつくってみました。
ほうきも自作。穂先が柔らかくてものすごく使いやすいんですよ。
一年を振り返って
突然田んぼを始めることになって、何の知識もない、道具もない、農薬も肥料もつかっていない。
それでも無事収穫を迎えることができた。
稲の力って本当にすごい。
自然の力って本当にすごい。
私たちを支えてくれた方々に心から感謝。
自分たちの力は本当に微々たるもの。
振り返ると大変だったって記憶が無く、すべてが楽しかった!
来年も、楽しくお米づくりができたら幸せだなぁ。
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